注目のM&A

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ワールドが神戸レザークロスの株式を取得し子会社化
ワールドは、子会社のワールドインベストメントネットワークを通じて神戸レザークロスの全株式を取得し子会社化する。
神戸レザーは1948年に神戸にて創業、「ESPERANZA(エスペレンザ)」をはじめとする小売事業、卸事業、OEM事業、木型製造事業、輸入事業、更に靴職人を育てる靴学院まで展開する靴の総合企業として、靴業界を70年以上にわたりリードしてきた。
このたび、靴業界を取り巻く将来的なビジョンにつき議論を重ね、神戸レザーの潜在力や構造改革の実現性、中・長期的な事業展開の可能性を検討した結果、神戸レザーのワールドグループ入りが今後の両社の事業発展に大きく資するものと判断し、株式取得に至った。
神戸レザーの株式取得により、ワールドでは大きく4点の効果を狙う。
①「靴」のカスタマイゼーション事業の展開
神戸レザーはオーダーハイヒールブランド「gauge(ゲージ)」を展開し、フィッティング技術、小ロット対応可能な生産背景等のリアルなプラットフォームを有している。この仕組みにワールドのデジタル・プラットフォームが持つテクノロジーを組み合わせ、「靴」のカスタマイゼーション事業の展開を両社で進める。
②「靴」のプラットフォーム事業の展開
神戸レザーは、商品企画から木型製造、資材調達、小売店の運営に至るまで、靴のバリューチェーンの大半を自社でカバーする稀有な企業です。この仕組みをブラッシュアップし、ワールドのプラットフォームのサービスラインナップを拡充し、外部企業への提供を進める。
③事業ポートフォリオの補完
ワールドグループは多様なアパレルや服飾・生活雑貨のブランドを擁しているが、ここに神戸レザーの「ESPERANZA」などの靴ブランドが加わることで、ワールドグループの事業ポートフォリオの拡充に資する。
④ワールドのプラットフォームや経営ノウハウの横展開による神戸レザーの収益性改善
ワールドグループが保有するファッションビジネスに有益なプラットフォーム、抜本的な事業改革や事業構造の転換を実現してきた経営ノウハウなどを神戸レザーに展開することで、神戸レザーの飛躍的な収益力の向上と持続的な収益の成長性を実現する。
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