トクヤマは、中期経営計画2025 において「電子」「健康」「環境」分野を成長事業と位置付け、2030 年度には成長事業の売上高比率60%以上を目指し事業ポートフォリオの転換を進めており、対象事業は、トクヤマの「健康」分野の中核を担うべき事業であると考えている。
診断事業としてトクヤマの完全子会社であるエイアンドティーにおいて体外診断事業を展開するとともに、新規体外診断薬の創出に向け研究開発を進めているが、今後更に健康分野の成長を加速するためには、新たな事業領域への進出により持続的に高収益を生み出すことが現状の課題と認識している。
今回、対象事業をトクヤマグループに迎え、粒子や抗体を用いた免疫試薬を製品化する能力を補完できることで、開発期間の大幅な短縮とトクヤマの基礎技術とのシナジーが期待され、その結果、トクヤマグループにおいて高収益の試薬ビジネスを早期に構築することができると考えている。加えて、トクヤマおよびエイアンドティーの国内および韓国の既存顧客病院への対象事業製品の販売、ならびに対象事業の中国顧客に対するトクヤマおよびエイアンドティーの電解質検査電極・試薬およびその他の製品を提供することによるクロスセルができると考えている。
今後の事業ポートフォリオ転換の加速に向け、対象事業を中核に、体外診断事業を健康分野の要として発展させていく。
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