ユカリアがエピグノの株式を取得し子会社化する。
日本社会においては医療従事者の人材不足が深刻化しており、医療現場では限られた人材をいかに効率的に配置し、現場の業務負担を軽減するかが重要な課題となっている。経営側には医療従事者のスキルや稼働状況、希望する働き方を適切に把握し、最適な人材配置を実現するための仕組みづくりが求められており、その実現にはテクノロジーの力が不可欠となっており、現場が真に求める課題解決に資するDXは、喫緊の経営課題となっている。
そのような状況の中、ユカリアでは「ヘルスケアの産業化」というビジョンのもと、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションを掲げ、病院経営の支援や人事制度設計を含む多様なコンサルティングサービスを展開している。とりわけ、採用難、定着難、適正配置といったHR領域の課題を解決することは、医療機関の持続的成長に直結するテーマであり、ユカリアは重点的に取り組んでいる。
一方のエピグノは、医療・介護業界向けに特化したHRテック領域でのDXソリューションを展開する企業であり、スタッフのスキルやモチベーションを可視化する「エピタルHR」、AIを活用した業務調整支援ツール「エピタク」など全国10,000名を超える医療・介護従事者に提供している。これらのサービスは、人材配置の最適化や働き方改善を通じて、人材不足や業務過多といった現場における構造的課題の解決に大きく貢献している。
医療機関の人材課題の解決を支援してきたユカリアと、医療機関向けのHR領域に特化したテクノロジーと実績を有するエピグノが連携することで、人材の採用難、適切な配置、過重労働といった現場の深刻な課題に対して、より実効性の高い解決策を迅速かつ的確に提供できる体制を構築できると考えている。
医療・介護のあるべき姿の実現に向けた取り組みをさらに加速させるべく、ユカリアはエピグノを子会社化することとした。
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