パナソニックHDは、パナソニックHDとYKKが建築資材・住宅設備事業におけるパートナーになることを目的に、パナソニックHDの子会社で建築資材・住宅設備事業のパナソニックハウジングソリューションズの株式80%をYKKグループに譲渡する。

パナソニックハウジングソリューションズは、パナソニックグループの住宅設備・建材の製造・販売・エンジニアリングを担う事業会社として、国内を中心に快適で安全・安心かつ環境性能に優れたさまざまな製品・ソリューションを提供している。

今後の建築資材・住宅設備市場では、高度化されていく断熱・開口部を含めた総合的な製品・ソリューションやサプライチェーン全体での競争力強化、戦略的なDX・AI活用に向けて、規模を伴う継続的な投資が必要となる。パナソニックHDは、の長期的な成長を図るため、建築資材・住宅設備事業のノウハウと資金リソースを有し、事業ビジョンを共有できるパートナーをパナソニックハウジングソリューションズとともに検討してきた結果として、YKKを最適なパートナーと判断し、本件取引を決定した。

本件取引により、パナソニックハウジングソリューションズとYKKの連結子会社であるYKK APを合わせた事業規模は約1兆円となり、建築物に要する建材の大部分をカバーする広範な商品群を提供することが可能となる。

なお、パナソニックHDは、現在グループ経営改革に集中し、構造的・本質的課題を解決して経営基盤を固めることに注力する中で、事業ポートフォリオマネジメントも検討しており、本件取引はその一環となる。