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2026/10/30 New
三菱倉庫、阪急阪神エクスプレスを子会社化へ 約1,213億円で国際物流事業を強化

三菱倉庫は2026年10月30日、阪急阪神ホールディングス(HD)傘下の国際物流会社、阪急阪神エクスプレスの全株式を取得し、連結子会社化すると発表した。取得総額は、株式取得価額とアドバイザリー費用などを合わせて約1,213億3,700万円となる見込み。株式譲渡の実行は、必要な許認可などの条件を満たしたうえで、2026年度第4四半期(2027年1~3月)を予定している。

今回の買収により、三菱倉庫は国内の倉庫・港湾運送事業に加え、国際航空・海上輸送の機能を強化する。特に、阪急阪神エクスプレスが持つ海外ネットワークや国際輸送に関する専門性を取り込むことで、グローバルな物流サービスの拡充を目指す。

阪急阪神エクスプレスは、航空・海上貨物の国際輸送を中心に、通関や倉庫など幅広い物流サービスを展開している。アジアを中心とした海外ネットワークを持ち、企業の国際的なサプライチェーンを支えてきた。一方、三菱倉庫は倉庫事業、港湾運送事業、国際輸送事業、不動産事業などを手掛けており、国内外に物流拠点を展開している。

両社の事業基盤を組み合わせることで、三菱倉庫は貨物の保管から国内輸送、海外への輸送、通関まで、物流の幅広い工程を一体的に提供する体制の強化を図る。顧客企業にとっては、国境を越えた物流をまとめて委託しやすくなるほか、輸送ルートや物流拠点の選択肢が広がることも期待される。

株式譲渡にあたっては、現在、阪急阪神HDが66%、セイノーホールディングスが34%を保有する阪急阪神エクスプレスについて、まず阪急阪神HDがセイノーHDの保有株式を取得する。その後、阪急阪神HDが保有する全株式を三菱倉庫に譲渡することで、三菱倉庫の完全子会社となる予定だ。

一方、阪急阪神HDにとっては、国際物流事業をグループ外に譲渡し、経営資源を重点分野に集中させる狙いがある。今後は、鉄道などの交通事業や、沿線・大阪梅田エリアを中心とする不動産開発など、グループの成長を見込む事業への経営資源の配分を進めるとみられる。

今回の買収は、三菱倉庫にとって国際物流分野の事業基盤を拡大する大規模な戦略投資となる。両社が持つ物流拠点、輸送ネットワーク、専門人材などをどのように融合させるかが、今後の事業成長のポイントとなりそうだ。


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